委員長挨拶
委員長挨拶
栃木県職員職員労働組合は「組合員の団結で生活と権利、地方自治を守ろう」をスローガンに、栃木県職員の置かれる公務職場の改善に向けて活動しています。
中央執行委員長あいさつ
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2024.10.30 第360回中央委員会あいさつ
はじめに
日頃から皆様には、県職労の取り組みにご協力いただき感謝申しあげます。
さて、県職労は本年6月に節目となる第100回定期大会を開催して運動方針等を決定し、この間、取り組みを進めてきました。
つきまして、この間の取組の一端を報告し、挨拶とさせていただきますので、よろしくお願いします。
賃金・労働条件の改善
私たちの労働基本権代償措置である県人事委員会勧告に向けての取り組みを行い、例年どおり時期の10月16日に県人事委員会勧告が出されました。
県人事委員会に対しては、春闘段階から民間企業における賃上げの流れ、約30年ぶりの高水準であった状況を踏まえた要請や要求を行ってきました。
結果として、月例給特別金(ボーナス)ともに3年連続で引き上げ勧告となりました。民間との月例給較差9348円 率にして2.57% を埋めるために、若年層に重点を置きつつも、暫定再任用職員を含む全世代での給料表を2年連続で引上げ改定、特別給は一般職員で0.10月分、暫定再任用職員においては0.05月分の引き上げで、期末手当及び勤勉手当に均等配分となり、22年ぶり4.65円の水準まで回復と、組合員の期待に応える内容になりました。
しかしながら、物価上昇等の影響を受けている中、県民のために日夜懸命に業務に尽力している組合員の実態を考えると満足できるものではありません。
一方で、通勤手当の限度額設定月15万円を上限に、高速代等の特別料金の全額支給や短縮要件の廃止、地域手当の見直しについては、この間の要求が実現したものと一定評価しております。
引き続き、給与制度の改善の取組をすすめていきたいと考えています。
職場の権利と勤務条件の改善
9月議会では、国に対し地方財政の強化を求める意見書が小池県議をはじめ、土屋県議のご尽力により採択されました。「県民の暮らしを支える職員の皆様が安心して働く職場環境を作りたい」、職場訪問の際に、小池県議がよく使う言葉ですが、まさにそのための財政的な裏付けへの取り組みに感謝しております。 今後は、長時間労働の是正を含め、総実勤務時間の短縮や職員の健康管理と時間管理の意識を労使協働で着実に実現でき、柔軟な働き方が選択できるよう取り組みをすすめていきたいと考えています。
魅力ある公務職場の構築
県民に継続して公共福祉サービスを提供していくためには、人材の育成・確保が不可欠です。
県人事委員会勧告おける「公務運営に関する課題」の中で、昨年から「多様で有為な人材から『選ばれる栃木県庁』となるため」には、人材の育成・活用、勤務環境の整備等、各種取組を総合的に進めていく」との文言が盛り込まれています。人材を確保し、欠員の解消を図るため、受験生にとってより利便性の高い試験方法の導入等が行われていますが、職種によっては引き続き複数回の採用試験を実施させる等の要望を続けていきます。
私たちは、このような県人勧の内容を尊重しつつ、本日決定させていただく賃金確定闘争における重点要求項目を確認し、当局との交渉に取り組んでまいります。
本来ならば、本日までに全組合員学習会を終了し、意見等があれば本日の中央委員会で発言していただくところですが、全組合員学習会の日程が遅れている支部や職場もあります。学習会は最後まで取り組んでいただき、県人事委員会勧告や要求課題について理解を深めていただきたいと思います。
政策実現に関する取組
私たち地方公務員は、地方公務員法などの制度があるから賃金労働条件が守られているわけではありません。取り組みの一端で述べてきたように、常に制度に対する働きかけを行っているからこそ賃金労働条件が守られています。
また、条例主義のもと、県人勧で引き上げ勧告が出されても、国会における給与法の改正を受けて、 県議会の場での最終的な条例改正が必要です。
こうした状況を踏まえ、各級議会の場に私たちの代弁者をつくることは不可欠です。今後も、政策実現のため、自治労栃木県本部や連合栃木が推薦する議員の活動に対するご支援をお願いします。特に、来年夏の参議院選挙に向けて自治労組織内参議院議員である「岸まきこ」 の取り組みをすすめていくので支援をお願いします。
最後に
最後に、2024 確定闘争勝利に向けて真摯な議論をお願いし、中央執行部を代表しての挨拶とさせていただきます。